2017KUCHING MARATHON(クチンマラソンinマレーシア)参戦記②

【クチンマラソンついに戦闘編】

前日の調整は睡眠時間を15時~20時まで別途作り、目覚めに近くのレストランでテイクオフしたお弁当を食べて準備。とはいえ、夜が基本的に弱い私にはベットの上にいるだけで眠いのである。

なにもなければ基本22時には寝てしまうことがあるくらい健康優良児な私には深夜1時なんて一年でも指おるくらいしか起きていたことはない。

ここで失敗したのはこのタイミングでカフェインしっかり取ればよかったという後悔があります。

アジアの大会は基本的にアバウトな感じのレースが多い。どういうことかというと・・・

  • 整列が自己申告で速い順とかいうマナーはない。
  • 間グリ、横入り、被せ入りなどとにかく割り込み。というか割り込めるという解釈も必要。

東京マラソンはきちんとしすぎて発射までの時間が本当に辛いですよね。しかも寒い。

ということで、アジアの大会はそんな前から行く必要はない。むしろ、きちんとトイレ済ませてギリギリに行けば十分である。前に行きたければ開始線ど真ん前から堂々と入ってもなんとかなります。

むしろトイレが意外と大変!!

  • トイレの形状が違うので戸惑う(使いづらいし汚い)
  • 特に整列がない
  • 大体紙がない(余分がない)

必ず紙を持参すべきです(1敗)

いてて、なんだかお腹が攣るような違和感。食事で辛いのが混ざっていて普通に食べてしまったのが原因か、胃にストレスを感じる。腹筋を抜いてマッサージでほぐしたり対処して多少良くなる。

20分前。整列しました。

フルマラソンのウォームアップは基本的な動的ストレッチと軽いジョグとウォーキングでトイレに行くために腸内刺激を入れるためにあるようなもんです。だから特別なことは特にないので疲れないように準備してスタートラインへ行きました。

10分前。ケニア人襲来!

当然のように最前列へ割り込んでいく。マレー人たちは簡単に譲っていた。まあ仕方がない。

MCの大きな声とスタート前の熱気で盛り上がりを見せるスタート地点。スタートカウントが始まりました・・・

って、スタートラインを踏まないように封鎖していた女の子達が理解してないのかなんと3秒前まで前にいました。彼女たちあと3秒で悪夢見るところでしたよ。本当に。

レーススタート序盤編

開幕と同時にケニア人がドッカーンと行くのかと思ったら先行するのは大阪チームの中島さん。動きが良さそうだ。彼のペースでは完走できないと思っていたので少し後方で様子見。すると、きました!ケニア人ランナーが一名前に一気に出ていき、中島さんを捕まえて二人で先行していきました。

私に追いついたのがおそらくナショナル(国内選手)が並走。見た感じでたぶん途中で落ちそうだったので、とりあえず問題にしなかったのですが、直ぐに問題がきました。

ケニア人2号と3号が来たのです!

彼らの体格をみて、一人は細身でランナー体型で、もうひとりは結構馬体重があるのでこっちは刺せるかな?と思ってみていたんですが、グイグイ前に行くので僕もリズムが整ったので彼らと一緒に前に。

6kmすぎて先頭集団は5名で、ケニア人3名と日本人2名の争い。

中島さんが先行して前を引くシーンもあったのですが恐ろしい程反応しないし、慌ててない。これは別格なのかもしれない。
レース前に考えていた強くて手抜きランという可能性を考えると前の先行する彼らについていくのが恐くなりました。

それでもついていけないペースではないので合わせて走っていたのですが、僕の足が当たるのを嫌ったのかややペースアップ。
僕はそこに対応すると後半で崩れると感じてそこから離れてマイペースで仕切り直し5位でした。中島さんはそれに対応し数十メートルそのまま離れて行きましたが、程なくして彼が簡単に先行するケニア人2人に置いていかれるのを目視。

彼でもダメならもう落ちてくるのを祈るしかない

そう思ってとにかく粘るしかそこからはできなかったのですが、9km付近から始まる上り勾配のコースに足の疲れが出たのかリズムが上がらない。
まるで自分の足ではないかのように重くのしかかる負担に今日のこれから30kmジョギングしてしまうのではないかと不安を抱えてしまい、とにかく後ろが気になる。

12km付近で更に後方からきたケニア人に抜かれて6位に。

淡々とした彼のペースに足が全然ついていかない。もうどうしたらいいかわからない。こんなに序盤で重く辛い状態を迎えたのは初めてでマインドはボロボロでした。

前を先行するランナーには自転車がついており、その灯が選手がいる証なのですが、もう目視できないほど離れてしまい、走るコースがあっているのか?甘い誘導で数回確認が必要だった。
ペースはもう4分ペースになろうとしているのでは?

それくらいガタガタ。でも3kmおきにしか標識がないと勘違いしていた僕はもう時計をきにしないことにしていた。後ろから追われる恐怖もあったが、諦めないこと、今できる最善をとにかく表現することを大事にしていました。

足のコンディションはアイアンマンの影響があったか?と言われると正直ないとは言い難く。先週金曜日はまともに走れない。水曜日の刺激で足が攣りそうな状態。正直勝負しにここにいるだけでもよくやっている方だと思います。

でもこうして土俵に上がった以上は悪い奴が悪いわけで、それを言い訳にしたくないので必死でした。
ここでも普段しないことを1つしています。

「腕を振るです」

いや、そりゃ振るでしょ?とおもうかもしれませんが、
僕の腕振りは基本は肩甲骨内旋を主体とした腕を振らないランニングです。
ブレを抑える目的とロスの少ない走りを心がけるのですが、ここで腕を使ったのは足が使えないからです。足で作る推進力を腕に割り当てシフトさせることで足の負担を減らしました。

21km通過。通過タイムは77分台。

このタイムと現状のコンディションを比較して思ったよりは走れている。なんとか40分カットまで持っていけるから粘ろうという気持ちが強く出たのとここでカフェインウメタン投入。

カフェインすごいっすね。

なんかそこまで足が重かった足とマインドがなぜかっスッキリ。クリアになって急にペースを上げることができ前を追うための気持ちが戻ってきた。
そこからの集中力は良くて終盤までペースを落とさずに前を追うことができました。

現在6位。目標値としている3位までケニア人2名と中島さんを抜かないといけない。
正直目視できないほど距離が開いたのでもうとにかくがんばるしかない。
そう言い聞かせて腕の振りを一層意識してリズムを整え前を目指しました。

ペース感覚では3分45秒/km付近。実際に3km毎のペースがそのくらいまでには回復。
のこりの距離を80分から82分では抑えることができそうだったので、2時間40分を切ることを再度認識してとにかく前を追いました。

27km付近で赤い電灯が遥か前に見えました。誰かいる!
前が見えると力が湧きます。30km付近で捉えたのは、1番最初に先行したケニア人選手でした。彼はすでにひどく疲れていたので抵抗はないだろうと思いましたが、抜くときのセオリーで、幅を取る、一気に出て緩めないを実践。
実際に追って走ったペースと彼のペースに結構開きがあったので抵抗を受けることなく
突き放す。ここで一息入れたくなってしまったが、安堵できる距離でもないし、すでに前に先行する電灯が見える。あそこまでいかないと!

34km付近。先行するケニア人3号くん確認。

12km付近で抜かれたケニア人選手でした。
彼の前に中島さんが居ない。目視もできないので3位との開きを認識し、これは4位が精一杯だ。彼には必ず勝とう。

そう心に決めてジワジワと距離を詰めて行く。

37km遂に射程距離内まで詰め寄る。
彼の走りを見ていると起伏の走りや給水時の走りが雑だったので給水所と起伏で仕掛けて心を折らないと!そう思って機会を伺い、意識しにくい距離を保ってポイントを待つ。

高架の起伏に差し掛かった時、上りで一気に詰め寄り、下りで幅をとって一気に前にでて10mほどの差をつけたのですが、抜いたところからうまくリズムや意識をコントロールできず減速。平坦に戻った途端に詰められて逆にカウンターを食らって交代。
その時に一時20mから30m近い開きが逆にできてしまったので、詰めの甘いスパートをした事に後悔。

後方にチラッと見えるのが私

こうして心の折り合いを制することが出来なかったので、離されないようにもう一度戦うだけの心と体力を貯め直す。でもすでに4kmを切っているのでここで離されたら元気付けてしまうので、なんとか離れないように気持ちを強く持つ。
彼も差し返して前に出たのは相当疲れたはずだし、これ以上おおきなペースアップはないだろうと思ったので我慢すればチャンスがあると信じていました。

ラスト3km明らかに距離が埋まってきだした。

でも確証を持てるタイミングで仕掛けないとまたやられるので、距離を保ちながら慎重に詰めていきました。距離を詰めるために給水が下手な彼を追うために給水を捨てました。

ラスト1km。すでに疲れがあるのか僅かな距離にも関わらず後方約10mにいる私を気にする彼の姿を見て勝利を確信。残り600mのカーブで重心を乗せて曲がってそのままスパート体制に入り、突き放しました。
とにかく弱みを見せたくないのと、おそらくあの疲れは前に来ないと思ったので振り向く事なくそのまま走りきり、なんとか4位でフィニッシュすることができました。

前半のコンディションから後半はよく粘ったと思いますが、終盤のラップは4分00秒付近まで落ちていたので苦しい走りになっていました。今後はネガティブラップでレース終盤を上げて走れる体力作りしないといけません。

ゴール後に中島さんが35分で5分ほど開きがあったことを知り、大きく開いてしまった結果に悔しさと、ケニア人2人は26分台でフィニッシュして日本人とケニア人の対決はこてんぱんにされたのでした。

でもケニア人の走りを肌で感じれたし、今後のレースのためにいくつか必要なことがわかったことはすごく有意義だったし、アイアンマンの走り方といい、今回のように疲れを体が感じる際の走り方など、非常に良い経験できたなと思っています。
また、自分とも良い駆け引きができたし、次に活かすことができれば今回のレースは成功したのかもしれないと思う事にしました。

ただ、やっぱり目標に現実届いていないことや、負けたこと自体にはやはり強い悔しさを感じます。まだ磨けるしまだできるという余地はあるので、今回の課題をきちんと見つめて対策して次のレースに臨んでいきたいですね。